1月2日の休業宣言。やっぱり三越伊勢丹は百貨店業界の一等星かもしれない

先日、百貨店は基本的に元旦のみ休業で残りは年中無休と言いましたが、もしかしたら歴史が変わるかもしれません。今年、ある画期的な発表をしてくれたのが、百貨店の代表格・三越伊勢丹ホールディングスです。

クリスマスも仕事に終始しました、でもクリスマスが仕事で寂しいという気持ちがいまいち理解できないnao@suiheilineです。こんにちは。

個人的にはクリスマスよりも、年末年始に仕事をしている方が辛いと思っています。

ショッピングセンターなんかは最近は元旦から営業のお店が多くて、本当にお気の毒です。しかもその方針を決定した上部の人間は当然のように年末年始はお休みですからね。反省しろ。

そんな中、年始に二連休を導入した百貨店があります。前述の三越伊勢丹です。

三越伊勢丹ホールディングスの英断

このニュースご存知でしょうか。こちらが発表の際に出された報道関係資料なんですけどね、まあチラ見してみてくださいよ。

重要な部分を抜粋して紹介します。

1995年以降の約10年で百貨店の営業時間・営業日は一気に拡大し、従業員の働く環境が厳しくなり、結果として百貨店の強みである販売サービスの低下を招きました。 

(中略)

この状況を踏まえ、本年度は1月1日、2日の両日を店舗休業日、初商日を1 月3日(日)(一部店舗除く)といたします。2日間正月休みを頂くことで、新たな一年への意欲を高め、お取組先含む全従業員がより一層お客さまのご要望にお応えできる体制を整えてまいります。

まあつまり、例年は営業していた1月2日も休業日にして連休作っちゃいますよと、ついでに二月も休業日作りますよと、そういう発表です。

やってくれるわ!心底羨ましい!!

これ、すんごいんですよー。

一部連休の対象外の店舗もあるようですが、伊勢丹の本店(新宿店)も連休に踏み切るのです。伊勢丹新宿店といえば、百貨店激戦区と言われる新宿駅周辺でも一人勝ちの超優等生で、全国の百貨店の中でダントツの売上を誇っています。その主力店舗の初売りまでも、延期すると。

27

三越伊勢丹の決定は妥当なのか?

さて、超羨ましいので三越伊勢丹の決断には大賛成なのですが、これってどうなんでしょうか。この裏にはどんな考え方があるのかな。ちょっと考えてみました。

長くなり続ける百貨店の営業時間

百貨店は昔、週に一日の定休日があったそうです。ですが経済が発展するにつれて、「顧客を奪われないように先に売ってしまおう」という姿勢で営業日を拡大してきました。

鉄道系の百貨店は日々の営業時間を長くし、ショッピングセンターは元旦から営業するのが当たり前。すでにそごうや西武など、ショッピングセンター寄りの百貨店は元旦から営業していいます。かわいそうに。

考え方はとってもシンプルで、誰も働いていないときに売ればその分だけ売れるということ。売上を上げたいなら、働く時間を伸ばせば良いということ。なんて単純なんでしょう。

それはちょっと安易なんじゃと思いながらも、いつか年中無休になるのではないかと、百貨店で働く人なら誰もが恐れています。営業時間を伸ばすのが昨今のトレンドですしね。

年中無休を当たり前にして世の中の営業時間を延ばした犯人はコンビニなんじゃないか、と私は密かに思っているんですけど、どうですかね。

自分の商品とサービス、そして顧客に自信がある

では、先に売ってしまおうという考え方・他の人が働いていない時間を狙おうという考え方はなぜ生まれるかというと、自分の商売に対する自信のなさや、顧客への信頼の欠如からきているのかなと思いました。

先に他のところで買われたら買ってもらえない、同じ時間に営業しても選んでもらえないかもしれない。だから先に売るし、他が営業していない時間も営業する。こうやって営業時間を伸ばすことで対抗していたって、誰も幸せになれない泥仕合だと思うんですけどね。

三越伊勢丹の姿勢はこれに逆行するわけです。これって自分の商品とお客さんに自信を持っているということですよね。他の百貨店より一日遅れるけど、それでもお客さんを呼べると、お客さんが来てくれると信じている。

実際に伊勢丹の本店は百貨店の中でも売上がダントツですからね。それだけ人を呼ぶ力を持っているんですよ。なんかかっこいい。

《参考》日経MJ、全国百貨店売上ランキングを読む

こちらのブログで店舗別の売上高を見ていただければわかるのですが、三越伊勢丹は本店が圧倒的に強くて、他の店舗はそこまでではありません。それに比べると高島屋は店舗ごとの売上のバランスは良いのでその点では優等生。でもあんまり良い思い出がないので、個人的には好きになれません…

従業員の負担を少なくすることは、会社のためにもなる

この時期ねー、大変なんですよー!毎日通しと連続勤務を繰り返す時期ですからね。どんな穏やかで理性的な人でも多少はいらいらするし、顔に疲れも見えますよ。機械じゃないからこれは仕方ない。

そして、そういうのって不思議とお客さんにも伝わるんです。疲れがピークで従業員に余裕のないピリピリした売り場や元気がない売り場は売れないんです。(本当ですよ!)

ここでリフレッシュさせることは、サービスの向上という点では悪くありません。ついでに言うと従業員に恩も売れますしね。(この意図は語られてないけれど、考え方としてはあり?)

こういうことされると、自分の働いてる会社って良い会社だなって思えます。働いている従業員自身がその百貨店のことを好きでいられるってすごいんですよ(大抵は嫌いになると思う)。こういう会社だから誇りと責任感を持って働くことができるはずなんです。

さらに。

ここ数年ブラック企業が話題になったりして長時間労働を厭う空気が生まれつつあります。そんな中でこういう動きを打ち出すと、それだけで「やるじゃん、伊勢丹」と一定数(特に若い人?)の評価を得られる可能性もあります。

考えてみるとけっこう良いことたくさんあるよね?この選択は中々いけてると思いますよ。

その前に、単純に羨ましい。

そもそも、もっと不便でも良いのでは?

たしかに、年末年始を含む一週間はどこも開いてませんよだったら困ると思うんですよ。でも、31日から2日の3日間くらいは買い物できなくても、本当に困るひとって少数だと思うんですよね。

年末年始も絶対に休めないというのは、人の人生に関わるような一部の職業だけで、本当に少数なんじゃないだろうか。コンビニもカラオケも休めば良い。そんなところがやってなくたって、誰も不幸になんてなりません。

確かに年中無休でお店がやっているのは便利なんですけど、そこまで便利になる必要があるでしょうか。不幸な人が増えるだけなんじゃないでしょうか。

今は労働時間の短縮や有給休暇の取得が盛んに叫ばれているけれど、それを実現したら今の便利さを維持することはおそらくできません。ゆとりのある社会を目指すなら、それに伴う不便さも受け入れる必要があるんです。

お休みを増やすことは社会を良くすることに繋がると思うんだけど、会社は自分のところだけがそんなことをしても売り上げが減るだけだと考えているから、誰も始めない。もう法律作るしかないんですが、どうせ成立する日は来ないんだろうし。

というのが私の考え方だったんですけど。ついにやってくれましたね。今後の三越伊勢丹の売上に大注目です。これがうまくいけば他の百貨店も一考くらいはしてくれるかもしれません。

まあ2011年の震災の際、三越伊勢丹は休業日の設定で節電に対応しているので、大丈夫という実感があるのかもしれませんが。一日も休業しなかったことを自慢している某百貨店とはえらい違いです。(どちらが良いという話ではありませんが、従業員的にどちらがありがたいかは明白ですよね)

経営陣の英断を尊敬します。さすが、三越伊勢丹は違うわー。

ぜひがんばってほしいです。

ではまた。

フォロー

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です