学生ビザでアルバイト!スペイン・バルセロナの日本人留学生の現状は?

収入がなく出ていく一方の留学生活。学校に通いながらアルバイトができたらいいな。多少懐にも余裕ができ、うまくすればスペイン語の上達にもつながったりして。

そういう風に考える学生は少なくありません。むしろ、そんな風に誰もが一度は考えると思います。

実はスペインは、学生ビザでアルバイトができるのです。

実際に働いている人はいるのか、バルセロナに留学している学生はどんな様子なのか、本日はそんなところを。

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学生ビザでアルバイト!

私は現在、スペイン・バルセロナにある日本料理店にて、アルバイトをしながら学校に通っている留学生です。スペインは週20時間まで、学生ビザ保持者もアルバイトができる国なのです。

もちろん学生であれば無条件で許されるというわけではなく、学生の通う学校や雇用先の様々な書類を集めて役所(企業関係の役所・訳語不明)に申請すること、会社が学生の社会保障費を支払うことなどの条件がついています。

私は12月末にお店のオーナー、担当の弁護士さんと共に役所へ申請に行きました。学生側の準備は大して多くはない(学校の通学証明書や身分証のコピーなどのみ)のですが、留学生を雇うにもお店の売上などが関わってくるので、店舗側の準備はなかなか手間がかかりそうです。しかも、回答には最大で3ヶ月かかります。

その申請を怠って、不法就労が発覚すると、けっこうな高額な罰金が課されるのだそうです。(EU圏内の学生の場合、特に就労に条件などはありません。羨ましいね)

そういうわけで、無理ではありませんが、それには様々な障害が付いて回ります。それを踏まえて、他の日本人留学生の様子を見てみると…

バルセロナの留学生の様子

サラマンカは小さな街ということもありただでさえ働き口は少ないのに、学生が働く余地などありませんでした。なので、留学生は多くてもアルバイトをしている留学生は皆無。

ですが、バルセロナに来てみるとさすが大都会で、思ったより多くの学生がアルバイトをしていました。

だいたい皆さん日本人経営の日本料理店でウェイターとして働いています。仕事をするのに必要十分な語学力を持っている留学生はそう多くはないので、そんなもんだろう、という感じですね。

時給はというと、スペインの平均的なレストランの給与が時給6ユーロ程度と言われているのに対し、バルセロナという大都会で働く彼らは8ユーロほどが相場。日本のアルバイトとだいたい同じくらいですね。

ただし、上で書いたように労働許可の申請にはお金と時間がかかり、また留学生自身も1年ほどしか滞在しないため、労働許可の申請をしてくれる会社はごく少数というのが現状のようです(私は人の紹介があること、一応まったく経験がないわけではないこと、などの理由から温情を掛けていただいています)。

この許可を得ない就労は、ネグロ(Negro=黒・ブラック)と呼ばれています。

Negroのアルバイトはありか?

バルセロナはスペイン随一の都会です。にもかかわらず時給はだいたい8ユーロ(1ユーロを123円と計算しても984円)。東京のアルバイトで1080円〜が相場と考えると、別にたくさん稼げるということもありません。

労働許可の申請についても問題が残ります。もし無許可労働が発覚して罰金が課されるということになったら、何が起こるかわかりませんし(正直これは怖い)、大好きなスペインに自分の悪い記録が残ってしまうことになります。

さらに、自分を雇う会社がその手続きをしてくれないということは、自分の仕事に対してそれに見合った価値を見出してくれていないのと同じことです。会社側も働いてもらうのだから、留学生に対して相応の誠意を見せるべきで、そういう自分を大切にしてくれる会社を学生自身も選びたいものです。

また、語学力を伸ばすためと考えるなら、働いている場所が日本人経営の日本食レストランというのはあまり適切ではありません。そして、何不自由なく意思疎通できるというレベルに至らない学生を社会保障費を支払ってまで雇う現地企業は多くはありません。

以上の理由から、私は留学中のアルバイトはおすすめできません。特に、大学生や帰国後はまた日本で働こうと決めて期限付きの留学をしている方には。

不法就労というリスクを冒す価値はそのアルバイトにあるのでしょうか?もし、労働許可を取ってくれるのだとしても、留学中の限られた貴重な時間を費やす価値があるでしょうか。

どういう人ならおすすめできる?

海外で働くって珍しいことのように考えてしまいがちですが、少なくとも日本人経営の日本食レストランって業務内容も意識も日本とあまり変わりません。(スペイン人の同僚の行動に驚かされることはありますが)

なので、上に書いた通りわざわざ貴重な時間を割くメリットってそんなにはないと思うのです。逆に、無期限でとにかくスペインに住みたいとか、海外で働いた実績が欲しいとか、そういう理由であればありかな、と思っています。

多少給料が安くてあまり稼げなくても、生活コストが東京に比べると格段に低いスペインであれば契約と家賃次第では暮らしていけなくもないです。多少赤字かもしれないけど、うまくやればプラマイゼロくらいにはなるかも。

それでも出来る限りNegroは避けるべきだと思います。ご利用は計画的にと言いましょうか、自己責任でねと言いましょうか。普段はいいんでしょうけど、発覚してしまった時のことを考えると恐ろしすぎます。

以上の通り、大都会バルセロナにおいては、アルバイトをすることも無理ではない、ということのようです。労働許可を取ってくれる会社は少数のようですが…

留学中、アルバイトをするかしないか、もちろんそれは自由です。ただし、学校に行きながら働くということは、自分でも思った以上に体力を消耗してしまうかもしれません。そしてまた、映画を見たり本を読んだり友達と遊びに行ったり、アルバイトをする時間分、そういう時間が減ってしまいます。

とは言っても、アルバイトを出来るというのもチャンスの一つに他なりません。限られた時間をどう使いたいのか、もしそれがNegroのアルバイトであったら、一度立ち止まって考えてみてくださいね。

それでは。

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