スペインでクリスマス③ サンタは二度来る?Los Reyes Magos(ロスレジェスマゴス)編

実をいうと、スペインには、サンタさんが二度来るんです。まあスペインだけではなくメキシコや、スペイン語圏の国の多くでお祝いされているようなのですが。

二回目のサンタさん、それがロスレジェスマゴス。スペインのクリスマスが長引く理由はここにあったのです。

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Los Reyes Magos(ロスレジェスマゴス)

ロスレジェスマゴスを直訳すると「魔術師の王様」。日本だと東方の三賢人・東方の三博士なんて呼ばれています。

聖書によると、レジェスマゴスはキリストが生まれた際、マリアの元にお祝いにお祝いの品(黄金・没薬・乳香)を持って現れました。

聖書では東からきた占星術・天文学の学者(Sabias de Oriente)と書かれているそうで、よく見るとどこにも王様とも三人とも書かれていないようです。

三人というのは、携えた贈り物が三種類だったことから三人とされているそうなのですが、王様という設定にはいろいろと難しい理由があるようなので、興味があったら調べてみてください。

プレゼントがもらえる日

彼らがキリストのために贈り物を与えたという聖書のエピソードになぞらえて、この日、スペインでは子供たちはプレゼントをもらえるんです。

そのために、スペインのクリスマスは12月25日では終わらず、クリスマスのイベントの多くが、1月6日まで続いているのですね。

以前は1月6日にしかプレゼントはもらえなかったそうですが、今は他の欧米諸国に倣い、クリスマスにもプレゼントをもらうんだそうです。それでも1月6日の伝統も消えず、スペインの子供達の元にはサンタさんとレジェスマゴスの両方がやってくるのだとか。

クリスマスのプレゼントが二回もらえるなんて羨ましいですね。

三人の王様

この三人の王様は東から来たそうですが、白人・黄色人種・黒人それぞれの姿を模しています。

名前はMelchorメルキオール(スペイン語風に読むとメルチョール)、GasparガスパールBaltazarバルタサール

メルキオールはヨーロッパ人らしい明るい色のヒゲを生やした白人の青年の姿。ガスパールは暗い色のヒゲを生やした黄色人種の老人の姿。バルタサールは多くの場合壮年の黒人の姿。

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左から、メルキオール・ガスパール・バルタサールの順になっています。

この姿にも、キリストが欧米・アジア・アフリカなどのすべての大陸・人間を統べる王であるとか、そういうことが暗喩されているようです。(スペイン語wikiではそんな感じ)

ベレンにもしっかり三人の姿が再現されています。

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6日にはfacebookでも、楽しんでね!って言われました…

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子供には推しがいるらしく、ニュースでは「誰が好き?」ってインタビューがされているのですが、バルタサールが人気のようです。

1月5日のCabalgada(カバルガーダ)

カバルガーダはスペイン語でパレードのこと。

ロスレジェスマゴスの日は1月6日なのですが、そのイベントは前日の1月5日夜に行われます。クリスマスのサンタさんが24日の夜にやってくるのと同じですね。

サラマンカでは1月5日の19:00にアラメーダ公園を出発、今回はグランビアを通って旧市街の外側を一周するルートでした。これは毎年変わるらしいので、チェックが必要です。

ディズニーのパレードを彷彿とさせる乗り物(フロート車というらしいです)に、

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こんな海っぽいイメージのクラゲたち(レジェスマゴスと海は一切関係がありません)

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フロート車にはそれぞれ地域の子供たちが乗っていて、観客に向かって飴を投げています(当たるとちょっと痛い)。特に子供とお年寄りが頑張って拾っていて、私はちょっと勢いに負けてしまいました…

でも、たくさん投げてくれるので、いくつかもらえましたよ!

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私は4粒だけですが、最前列で気合いの入った子は袋いっぱいになるくらいもらっていました。

パレードの最後にレジェスマゴスがやってきました。

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これはバルタサールかな?

マドリードのパレードはサラマンカの3倍くらい盛大なので、テレビのニュースで中継が入ってました。

ロスレジェスマゴスのお菓子

甘いもの大好きなスペインには、もちろん、この日に食べるお菓子というのが存在します。

Roscón de Reyes(ロスコン・デレジェス)

rosca=輪っかに拡大辞のónがくっついて、直訳すると王様の大きな輪っか(王冠)という意味です。大きなリング型のケーキで、上にカラフルなドライフルーツが載っています。

半分に切って間に生クリームを入れたタイプと、生クリームの挟まっていないパウンドケーキのようなタイプの二種類。

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この時期だったらどこのお菓子屋さんでも売られているし、カフェで食べることもできます。生クリームが入っていないタイプはホットチョコレートと一緒に楽しむのも良いですね。

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このロスコンの中には小さな人形が入っていて、当たった人は幸せになれるといいます。私はカフェで食べたロスコンに入っていました。

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2017年は良い年になりそうです。

また、「エルコルテイングレスで販売しているロスコンに金が入ったものがある!」とか、「あるお菓子屋のロスコンには総額800ユーロが入っている!」なんてニュースがあるのも、宝くじ大好きなスペインらしい感じです。

Carbón de Azúcar(カルボン・デアスカル)

Carbón de Reyes(カルボン・デレジェス)ともいいます。こちらも、この時期のお菓子。

簡単にいうと、黒いお砂糖の塊。名前を直訳しても、「砂糖でできた石炭」としか訳せません。どうしても食べる気にならなかったので私は購入しなかったのですが、こんな感じです。

え、食べれるのこれ、マジで?って感じでしょ…

麻の袋に入っているものが多く、パッケージは可愛いです。ラクダの絵が描いてあるので、彼らはラクダに乗ってやってきたのかもしれません。

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このお菓子は、もともとはレジェスマゴスが一年間いい子にできなかった子供に与えたものだそうです。いい子にしていたらおもちゃがもらえて、いい子にできなかったら石っころ(石炭)しかもらえないのです。石炭じゃなくておもちゃが欲しいでしょ?だから一年いい子にするんだよってことですね。

この石炭はパレードにも登場しています。この青く光っているのがそうです。

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長くなりましたが、スペインの二回目のクリスマスはこんな感じ。

こういうわけで、スペインのクリスマスは1月6日まで終わらず、クリスマスとレジェスマゴスの間に挟まれた大晦日はなんとなく地味だったんですね。

限定のお菓子や、ベレン、イルミネーション、そしてレジェスマゴス。スペインのクリスマスは楽しいものでいっぱいなので、それも仕方ないかな。

クリスマスも終わって、浮かれていた町もようやく日常に戻ってきています。全三回だったクリスマスシリーズはこれでおしまい。ブログも通常モードに戻ります!

それではまた。

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コメント

  1. 佐々木さんより より:

    いつもブログ楽しみに拝見してるよ
    今年に入ってから更新頻度があがってうれしいです
    身体に気を付けて、バルセロナでの仕事頑張ってね

    • nao より:

      同期の佐々木さん。
      ありがとうございます。今週末引越しなので頑張ります。
      佐々木さんもお気をつけて。希望の国でお仕事見つかりますように。

      あとですね、ほとんどありのままを書いているので知り合いに見つかるのはもういいんですけど、いちおう匿名なので名前は勘弁です。あと学校名ももろには出さないように気をつけてるので…
      おねがいですから言いふらしたり陰で笑い者にしたりしないでくださいね…!!

      • 佐々木 より:

        大丈夫、口は堅いんで誰にもいわないよ^_^
        おれは大宮の寿司屋で働くことになったよ!3年後には希望すればドイツ行けることになってる♪

        • nao より:

          よろしくお願いします…。笑

          先が楽しみですね。
          お互い頑張りましょう!

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