レコンキスタ発祥の地、美しいバシリカの佇む聖地コバドンガ

アストゥリアス州コバドンガ。722年、西ゴート王国のペラヨがウマイヤ朝のムスリム勢力を退け、レコンキスタ(国土回復運動)の発祥の地とされています。そんなコバドンガは、今でも訪れる人が絶えることのないキリスト教の聖地です。

アジア圏での知名度はまだまだ低いですが、自然豊かで気持ちの良いところなのでとてもおすすめです。87-14

Santuario de Covadonga(聖地コバドンガ)

カンガスデオニスからバスで20分あまり。Picos de Europa(ピコスデエウロパ)国立公園内に聖地コバドンガ(以下は単にコバドンガと表記)はあります。

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722年西ゴート王国の貴族であったDon Pelayo(ドン・ペラヨ)率いるキリスト教勢力が、ここコバドンガでウマイヤ朝のムスリム勢力を退け、それがレコンキスタ(国土回復運動)の発祥とされており、また今でも聖地として多くの人々が訪れています。87-2

ペラヨ氏(写真左)

公式サイトはこちら(英語・スペイン語のみ)→

マリア像の祀られるSanta Cueva(サンタクエバ)

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コバドンガに足を踏み入れ一番最初に目に入るのが左手に聳える岩壁とそこに掘られた洞窟と礼拝堂でしょう。公式サイトにも「間違いなく最初に訪れるべき」と記されている通り、まずはそちらへ。

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引いて洞窟を見上げるとこんな感じ。右側の建物に沿って洞窟まで登っていくことになります。

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下は湧き水や雪解け水からできた池で、春になるとサンタクエバの下あたりから雪解け水が流れ出るようです。

中には聖女Virgen de Covadongaの像が祀られており、毎日数回ミサも行われます。キリスト教徒でなくても中まで入り聖女像を間近に見ることができます。87-5

Silencio(沈黙)が義務付けられ、洞窟内部および礼拝堂の写真撮影は禁止です。

可愛らしいBasílica(バシリカ)

いかに宗教的にSanta Cuevaが重要であろうと、コバドンガというと最初に出てくるイメージはこちらの教会の方だと思います。私も最初に知ったのはこの教会。

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少し色の入った壁といい紺色の三角屋根といい、童話に出てきそうなかわいさ。

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バシリカとはキリスト教建築の一種類で、wikipediaによると『長方形の平面を持ち、内部にクリアストーリ(採光用の高窓)と列柱のアーケードを持つ建築物』だそうです。意外にも中は質素で、正統派の教会でした。撮影は禁止。

ネオ-ロマネスク様式を採用しており、1901年に完成した比較的新しい教会です。やたらと可愛らしいのもそれが理由なのかもしれません…?

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近くで一泊が本気でおすすめ

コバドンガは小さいので、日帰りの観光も可能です(特に車であれば)。ですが、コバドンガの麓のホテルに一泊した身としては、ぜひ近く(聖地の中ではない宿)で宿泊することをおすすめしたいです。

ホテルもありますし、バスの道路沿いにはCasa Ruralと呼ばれる民宿も何軒か建っています。こじんまりしていて居心地が良さそうです。

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聖地までは歩くことになるので不便といえば不便なのですが、少しずつ近づいてくるバシリカを眺めながら山の中を歩いたのがあまりにも印象深かったのです。

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最初は遠くに見えていただけで感動。

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ちなみに交通網は整っているのでバスや車でここまで入れてしまうんですが、あんまり情緒がないような気もします。

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個人的には、自分の足で歩くことが大切な体験なのかなと考えています。(ホテル・宿の名前を出してお願いするとバスの運転手さんはそこで降ろしてくれますよ)

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聖地への道。昔の人はこういうところを歩いていたのかなあと想像しながら。

木々から覗くバシリカ、朝夕にとどく聖地の鐘の音。キリスト教徒でなくとも、なんだか敬虔な気持ちにさせてくれます。

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ホテルの窓から見たコバドンガの朝。それにしても良い部屋にしてもらったなあ…

番外:コバドンガ湖

余談ですが、この山の中にまた有名な湖があります。私のアストゥリアスのイメージというと半分以上この写真。湖+茶色の牛、まさにこれ。

トレッキングのお好きな方はSantuario de Covadongaの入り口のあたりから歩いて行くこともできるようです(片道3時間ほど?)。

また、夏の間はALSA社のバスが運行されており、行く気満々だったのですが、到着が2日遅く、湖に行くことはできませんでした。(2016年度は7月15日〜9月9日、9:00-19:30まで15分間隔で運行)

私はこの湖を見るのも楽しみにしていたので、もう一度行きたいです。

第三回、北の都会オビエド編へ続く!

北の大都会オビエドと、試すべき(だった)アストゥリアス名物!
コバドンガを出て次の目的地はガリシア州。その前に、経由地であるアストゥリアス州の州都オビエドに一泊することに。

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