【38日目】テレビの取材があったけど、求める受講生像にされなくてよかった

これは2月15日に放送されたあるテレビ番組について書いています。もう半月も前になってしまいました。学校に通っている間に起こったことはタイトルに【○日目】とつけていますが、その日に起こったことではなかったりします。今更ですが、ごめんなさい。

のっけから謝罪で申し訳ありません(二重謝罪)、nao@suiheilineです。

さて、この学校、短期間で調理の基礎の基礎を教える学校としては先駆者扱いをされるので、テレビを始めとするメディアが取材に来ることがたまにあります。

先日は聞き捨てならないテーマの取材がありました。それが、「寿司職人に修行は不要か、必要か激論」。受講生も二人くらいインタビューされてます。

率直な感想としては

思ったより優しい目で見てもらえてるんだなあと思いました。てっきり、もっといじめられるものだと思っていました。

番組では、銀座の超高級寿司店・久兵衛の方と、寿司アカデミーの創業者を招いて討論をしてもらおうという趣旨のようでした。おそらく番組としては、久兵衛さんにコテンパンにしてほしかったんじゃないかな、と思うんです。

ですが、久兵衛の方は「我々のような店とこういう場所とはちゃんと両立する」と述べてくれていたし、思ったよりも中立に立ってくれていた印象です。言い方はそこそこきついけど、そんなことをわかってくれないほど度量の狭い人じゃない。

番組の作り方(テロップとか)はやたら「2か月で一人前」を強調していたから、違う方向に持って行きたかったのかもしれませんね。怖い怖い。

テーマの選定が微妙だし、議論に向いてない

修行がいるかいらないかといえば、当たり前だけど必要じゃないわけないんですよね。ただ、目指す先によって、そこへ至るまでの過程が変わってくるというだけ。

要するに噛み合ってないんです。ジャンル違いのものを比べてああだこうだ言っても、という戸惑いが生まれた感じですね。

同じものとして扱われればお互い腹も立つだろうけれど、違うものだから。一食二千円程度の回転寿司と、銀座で食べれる一食二万円のカウンター寿司を同じ種類に分類して、「なんだこれは、けしからん!」と言う人なんていないでしょう。

寿司アカデミーに来るような人って、銀座のカウンター寿司なんて目指していないんですよね。要するに。

だからですね、真っ向から主張がぶつからないので、討論としては二流だし盛り上がりに欠けるというか、そもそも議論が成り立っていないよね。テレビ番組としては、残念な結果に終わったと言えましょう。

盛り上げようとするなら極論に走るべきですが、それが本心であろうとそうじゃなかろうとあんまりきつい言葉はかけられたくないので、個人的にはこれで良かったです。正直なところを話してくれたし、それを流してくれました。

当事者としてはどう考えているか、というと…

こんな学校に来ているわけですが、私たちも修行が不要だなんて一切思っていません。むしろ、修行は卒業後に始まるのだと考えています。

日本で超一流になるまで修行している時間はないし、そもそもそのジャンルの職人になる気はない。ついでに少しでも雇ってもらうときのハードルを下げられればいいな、というのが共通認識だと思います。

ちょっとでも技術あるいは知識があると認めてもらえれば、一切知らない初心者よりも優遇してもらえるのは当然だと思います。求人広告でもよく見ますね、経験者優遇です。

というのが、海外で働きたいメンバーの意見。さらに、テレビに映らない受講生像が加わるとさらに考え方が広がります。

テレビに映らない受講生

番組内では、当事者の受講生がどういう考えで何をしたいのか、と言うのがまったく伝わっていませんでした。

当たり前なんだけど、短いテレビ番組の中なので全てを伝えることはできません。でもおそらく、想像される受講生像というのは「脱サラして未経験だけど海外で寿司職人をやりたいひと」だったと思います。

いちおう、取材はされているんですよね。私たちのクラスからも二人、それぞれ15分ほどのインタビューを受けています。ですが、一時間しかない自習時間を15分も割いたというのに、全カットされている。ちょっとひどい。

あの二人は面白い経歴の持ち主で、これからやりたいと思っていることもバラバラで、私たちの傾向というものをよく反映していると思うんだけれど。放送されなくて残念でした。

さて、受講生の本当のところがどうか、というと「むしろ脱サラして未経験だけど海外で寿司職人をやりたい人」は少ないんじゃないかな、というのが私の意見です。私には、クラスメイトはこんな人たちに見えます。

未経験ではない

そもそも約三分の一程度が元々料理人・もしくは現在も調理の仕事をしている人です。和食だけではないけれど、何らかの経験を持っています。中にはその道何年という人もいて、寿司だけ教わりに来ました、と。

でも、どんなにベテランの料理人であろうとも、みんな同じ受講生なので、友達です。普通だったら恐れ多くて話しかけもできないだろうけれど、同じ視点に立ってくれるので仲良くなれます。

もちろん彼らとしてはもどかしいところもあるだろうけれど、それもこの学校のいいところ。

仕事にしようとしていない

そして、さらに残りの三分の一は、趣味の一環として寿司を勉強しようと思っている人です。考えているにしても、週末に趣味程度でとか、仲間を集めてカウンターで握りたいとか、そういう感じ。

全く経験がなくて、これから仕事として調理を考えている私みたいなのはむしろ小数なんじゃないかな、と思いました。

47-1

型にはまっている?

当事者として言いたいことはいっぱいありますが、テーマを聞いた時からの嫌な予感よりはずっと良かったです。

私はテレビ番組というのは視聴者に面白がってもらえるよう過激にわかりやすく作られて、題材はないがしろにされてしまうものだと思っていました。

これも制作サイドの意図はひしひしと感じる構成だったけれども、出演者の皆さんのおかげでその方向にいかなかったという感じ。良かった。

気にしなければいいだけの話だけれど、やっぱりあまり言われるのも辛いですからね。

それではまた。

フォロー

コメントをどうぞ

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です